と迷ってしまった。いろんなことがあったから。
で、一番ボクが、「今したいこと」を考えた。
それは、イタリアへ行きたい。もう1年以上も行っていない。かわいい子供たちをマンマに合わせたいし。
で、イタリアのことを考えた。
この間、イタリア人の友達が帰国するので、ブリスコラというカードゲームをするために、何人かで集まった。そこで、話題になったのが、ベルルスコーニ首相。そうそう、若い女性をはべらせて、卑猥な言動で、スキャンダルになった人。新聞の見出しは、「アル・カポネ以来のスケンダル」。
最初は、無実を訴えていたが、録音テープなんかが出るわ。出るわ。イタリアのテレビでは、連日、それらが流れていたという。
イタリアに住んでる日本人が言ってたけど、日本では放送コードに引っ掛かりまくりで、翻訳できないだろうって。ピーピーだらけになって、意味不明だろうね。
最後には、「私は、聖人ではありません」だって。
でも、たった4%しか支持率が下がっていない。
ボクらイタリア人の中でも賛否両論。ナポリのごみ問題を解決した功績があるし、金もあるし、いいんじゃない派。人間的に許せないという派。日本だったら、即刻辞めさせられてるよね。
同じイタリア人として、恥ずかしいけど、イタリアも変わってきたな、と最近、本当によく思う。
8月1日から、ボクの家にイタリア人で20歳の女の子ドーラがホームステイしている。午前中は、学校に通い、日本語を勉強している。
あまりしゃべらないし、おとなしい子。ほら、日本人がイメージするイタリア人って、とにかく陽気で、おしゃべりって感じがあるでしょ。でもね、最近は違うんだ。
レストランで働いていたエリオ(20歳)もシャイだったし、ドーラも無口。ボクとしては、拍子ぬけしちゃう。
ところが、ドーラが饒舌になった。
アニメと漫画とコスプレとビジュアル系バンドに。一緒に日本へ勉強にやってきた子たちもみんな、そうなのだ。
ボクの同年代で、日本語を勉強た人達って、武道や古典芸能、日本文化に興味があったり、豊かだった日本経済をビジネスチャンスにしようと日本語を勉強してた。
でも今は、ビジネスチャンスなら中国語だし、何のために日本語を勉強するのかな、と思ってたけど、一気に謎が解けた。
世界共通語であるオタクが、日本文化なのだ。
う〜ん、すごい。
ドーラは、先週の土曜日、宇都宮まで「ナイトメア」というバンドのコンサートに行ってきた。ボクの奥さんもレストランのスタッフも誰も知らないバンドだった。
う〜ん、すごい。
イタリアが変わったのか? ボクが年取ったのか?
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