息子の通う中学校で、盗難が何度かあったという。
更衣室で、盗まれたそうだ。この間、犯人が分かった。
他校の学生だったそうだ。
まっ、イタリアだったら、あるだろう。まさか、この日本で、と思った。
イタリアじゃ、盗まれた方がバカ。盗まれないように気をつけるのが、当たり前だから。
イタリアの泥棒は、すごい。
ローマの知り合いが、朝、車に乗ったら窓がすっごいきれいだった。
走り出したら、ガラスがない。フロントガラスが、盗まれたのだ。
レンジローバーに乗ってる知り合いは、シートが全部盗まれてたり、タイヤが盗まれてたり。
日本じゃ考えられないモノが盗まれる。
ボクも2回、アメリカンタイプのバイクが日本で盗まれた。
それも家の前でだ。
イタリア人の友だちに、スッゲーバカにされた。
でも、学校で盗難にあうのは、まれだ。
日本じゃそれがあるから、びっくり。
考えたら、日本の学校は警備員がいないところがある。門は開けっ放し。誰でも簡単に入れる。
不思議だ。
先生に聞いたら、息子の学校は非常時に避難場所になるため、門は閉められないという。
だったら、警備員がいてもいいはず。
でも、予算がでないという。
子供手当でもめてるけど、お金の使い方が違うんじゃないか、と思う。
この間、息子が学校でお菓子を食べたと、怒られた。
イタリアじゃ、お菓子を持ってくのは当たり前。
ちゃんとお菓子を食べる時間があるのだ。
本当に国によって、違うことを改めて考えさせられた。
でも、「子供を守る」という観念はイタリアが正しいと思う。
電波塔の近くには学校はないし、小学生は保護者の送り迎えが義務。
学校には必ず警備員はいる。
チェルノブイリ事故のときには、イタリア文部省が、イタリアにある各国の学校に「子供を帰国させなさい」と勧告がでた。
自国の子供には、外に出るな、としか言えないのに、外国の子供には、帰国を促したのだ。
「教師の一番の責任は、子供の安全を守ること」それがイタリアだ。
今は日本に住んでいる。いろんな不思議はあるけど、結局は子供を守るのは、保護者だ。
そんなことを、ふっと思った週末だった。
posted by アンジェロ at 16:01|
子供ボランティア
|